当院では母親だけでなく、子育てにかかわる養育者の方々も参加していただき、母子健康手帳を『親子』健康手帳として記録していきます。生まれたての赤ちゃんから成人するまで見守っていきます。
感染症の予防では「感染源(者)」「感染経路」「感受性者」の三要素が大事です。予防接種システムはその中でも「感受性者を減らすこと」に大きな力があり、感染者の減少につながっていきます。そして、それぞれのワクチンはその感染症に対する感染予防、発症予防、かかった時の重症化予防ができ、究極の感染症のお薬ともいえます。 ワクチンをためらう三つの要因(無頓着、不信、不便さ)を解消すること、痛くないワクチン接種を行う工夫をしています。
予防接種の前に親御さんからそのワクチン接種の理由や何がどんな風に起こるのかをお話ししていただくことが大切です。そして年齢によりお話ししてもらうタイミングや接種の方法を工夫しています。当クリニックでは、できるかぎりだましうちはせず、気をそらす方法を模索し、接種した達成感とともに、成長をうながす方法を模索していきます。安全なワクチン接種を行うためには、子どもたちととその保護者の方との信頼関係や、接種前の理学所見の慎重な確認も重要です。
ワクチン接種は義務でなく、健康に生きるための権利です。 当クリニックでは子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス)ワクチンや基礎疾患をおもちの、RSウイルス感染症に対する重症化予防(シナジス接種)も行っています。お気軽にご相談ください。