小児皮膚科

子どもたちの皮膚は敏感で、バリア機能も弱く、
さまざまな環境や物理的な刺激に影響を受けます。
また、食べたものや感染症にともないその性質が
変化します。

子どもたちは生まれる前は、子宮の中で羊水にプカプカと浮かび守られていますが、出生後はいろんな刺激をうけます。

食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎など経皮感作の観点から、新生児期からのスキンケアがとても大切です。出生後からできるスキンケアを実際に保護者の方と一緒に行っていきます。

また、全身疾患にともなう皮膚症状も小児科分野では多く、それぞれに対してケア治療が必要です。 個人の体質と心、生活環境に寄り添った管理を提案致します。

小児皮膚感染症(とびひ、みずいぼ、かび、にきび、せつ、よう、蜂窩織炎など)や外傷(傷、やけど)の相談や初期治療介入も行っていますのでご相談ください。

小児皮膚科
小児皮膚科

小児皮膚科
診察スケジュール

受付時間 日祝
午前
09:00-12:30
-
午後
14:00-18:00
- - -
★:水曜日は完全予約制です。前日までに予約されている一般/特殊外来・予防接種・健診の方のみ
ご案内となります。

【来院についてのご注意事項】
原則、初再診どちらでもインターネットまたはお電話にて時間帯予約の上ご来院ください。
再受診が必要な方(再来)は日時・時間帯予約を適宜とらせていただくことがあります。
皮膚疾患によっては接触感染予防が必要となります。予約システムのフリーコメント欄で症状入力をおねがいします。

主な対象疾患 小児皮膚科
主な対象疾患

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

診断にはアレルギー体質と慢性・反復性湿疹のイメージが強いですが、治療・管理には≪かゆみ≫への理解がとても大切です。

かゆみの原因となるものを把握すること、誘発する環境を知っておくことも必要です。受診された際には日常生活環境・行動様式を詳しくお伺いさせていただきます。また、子どもたちの入浴やスキンケアの仕方を確認させていただき、塗り薬を実際に一緒に塗ることを行っています。

外用スキンケアコントロールだけでは難しい場合やアレルゲンが多項目想定され、気管支喘息なども合併しているときは、血液検査を行い今後の計画をお話ししています。成人期にアレルギー疾患を持ち越さないために家族皆の理解と協力が必要です。

皮膚感染症

皮膚感染症

細菌による皮膚感染症ではとびひ(伝染性膿痂疹)があります。夏場に鼻の周囲から発症することが多く、アトピー体質のお子さんは急激に広がります。

黄色ブドウ球菌により発症する水疱性膿痂疹と連鎖球菌により発症する痂皮性膿痂疹の2種に大別されます。いずれも、塗り薬と飲み薬の適切な選択と実施、健常部の保護が大切です。治療者の主体は保護者の方です。外用薬の塗り方を実践しながらお話しします。また、皮膚の傷や虫刺されから重篤な皮膚深部感染症にいたることもあります。発熱を伴う場合などは速やかな受診、対応が必要です。

ウイルスによる皮膚感染症ではいぼ、みずいぼがあり、外用、内服、処置など行っています。カビ(真菌)による皮膚感染症は白癬、カンジダ、マラセチアなどあり口唇周囲や体幹の難治性湿疹や難治性おむつ皮膚炎などでは抗真菌薬による治療が必要です。

外傷など

外傷など

すり傷、きり傷などいわゆるケガは子どもにはつきものとされていますが、ケガをさせないための一次予防がとても大切です。

きれいな浅い傷は洗浄し、創部を保護したり、傷をくっつけるテープで治療することが可能です。ただし、一見浅そうにみえても深部まで達していることもあります。子どもたちに傷跡が残らないよう適宜専門医を紹介するようにしています。

熱傷(やけど)においても、深達度の浅いものは初期治療が可能ですが、手掌などは瘢痕化することがあり、専門的な経過観察が必要です。皮膚の傷に汚染物が残存していると大変危険です。異物が残存していたり、動物に噛まれた場合は受診が必要です。

育児・家事・仕事で多忙な方こそ、育児環境の整備を行い、子どもたちの安全確保が必要です。環境や育児でお困りの方はご相談ください。

よくあるご質問

小児皮膚科
よくあるご質問

  • 生まれた時からあったような気がする、赤いもりあがった‘あざ‘が顔にあります。徐々に大きくなっている気がします。どうしたらよいのでしょうか?

    先天性血管腫、乳児血管腫、海綿状血管腫が大きく考えられます。多くは自然に退縮し目立たなくなりますが、発育速度が速い場合や赤い‘あざ‘の原因が皮膚の深くまで到達している場合があります。治療に反応する種類の場合、早めにレーザーや内服治療をすることによって目立たなくなります。生後2-4か月の間には一度受診をおすすめします。治療介入が必要か判断し、治療が必要な場合は形成外科と協力したり、眼科受診や画像検査を行うこともあります。

  • おでこや耳、くびの乳児湿疹が治りません。どうしたらいいのでしょうか?

    母乳栄養で男の子の場合は脂漏性湿疹が、アレルギー体質の家族歴がある場合はアトピー性皮膚炎の可能性があります。湿疹の分布や皮膚の状態、かゆみ、ママの食事内容を確認し、育児スタイルに寄り添ったスキンケアを指導していきます。離乳食開始前までにできるだけ早く皮膚のコントロールをよくしておくことが大切です。

  • 虫さされで腫れやすいのですが、大丈夫でしょうか?

    蚊は、二酸化炭素や汗の臭い、体温を感じとってやってきます。子どもたちの皮膚は水分が豊富で蚊の唾液物質によるアレルギー反応が広がりやすくなっています。早めに塗り薬や飲み薬を使用して炎症やかゆみをとる必要があります。アトピー体質のお子さんは悪化しやすく、細菌による皮膚感染症にならないように管理が必要です。免疫状態によっては異常に腫れたり、高熱が出る場合もあり早めの受診が必要なケースもあります。まずは、「蚊にさされない工夫」を日常から行い、日本脳炎ウイルスや未知のウイルスから子どもたちを守る必要があります。

小児皮膚科
ワンポイントアドバイス

治療において大事なことは、スキンケア、塗り方です。 内服治療も併用することもありますが、塗り方が10倍大切です。 皮膚を清潔な状態にする、保湿をする、かゆみをとる、十分に塗りこみましょう。 泡、しわをのばす、手袋がキーワードです。

ワンポイントアドバイス 園田幸司
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