「心身症」は基礎に隠れた病気があればもちろんのこと、発達や個体差、性格、育児環境、気候、恐怖、臭い、二次性徴などにも影響を受けるため、一度の短時間の診察では結論まででないことも多いです。そのため、必要な検査も本人>養育者が納得したうえで行うようにしています。
本人>家族の不安を和らげること、今後、短期、中期、長期的に何をしていくといいのか、家族と共に目標をもって、評価しながらゆっくりと階段をのぼっていきます。そして時には休んで、戻ることも大切です。
いわゆる、一般小児科診療の中で心理社会的なストレスが身体症状に影響している可能性のある子どもたちには、時間をとって心身症外来をご案内するようにしています。
ちょっとした日常生活の相談が、身体症状や不安を和らげてくれることがあります。子どもたちは、意外と大きなプレッシャーの中で日々成長しているのです。