小児疾患集

一般小児科診療をご希望の方 妊娠中(胎児期)

お母さんから栄養や酸素をもらって育っています。

① 胎児発育不全(FGR)

子宮内での赤ちゃんの成長がよくない状態です。FGRを疑われた場合、お母さんの体と心の安静が必要です。
日常生活や仕事内容など悩みを相談できる人も必要です。この赤ちゃんの発育が悪くなる原因にはお母さんの体調や病気だけでなく、赤ちゃんの体調や病気もあります。その他にも赤ちゃんに栄養や酸素を送るシステムである胎盤や臍帯(へその緒)がうまく機能していない場合もあります。産婦人科クリニックや周産期センターでしっかりと母児の健康状態を継続的に評価してもらうことが大切です。FGRがあった場合は、その原因に応じた発達支援が必要です。

② 母体発熱

発熱が感冒やインフルエンザなどの上気道感染のことや、膀胱炎などを契機とした腎盂腎炎、嘔吐下痢などの胃腸炎、膣から上行性に細菌が子宮内に広がる絨毛膜羊膜炎などがあります。いずれも早産のリスクになることや、赤ちゃんには重大な問題となることがあります。産婦人科にまず相談をし、何科をまず受診したらいいのか指示をもらいましょう。

③ 切迫早産

出産予定日を妊娠40週0日とすると、妊娠36週6日以前に分娩の徴候である子宮の収縮、腹部のはり、子宮の出口の変化、破水などがみられることです。必ずしも早く生まないことがベストではなく、子宮内環境を評価しながら妊娠中断・出産時期を決定していきます。

④ 新生児仮死

子どもたちは、生まれてくると自分の力で呼吸をし、体に必要な酸素や栄養を血液を介して全身におくらなければなりません。この子宮外環境でのひとりだちがうまくできない状態です。出産後1分、5分、10分での子どもたちの状態によっては新生児集中治療が必要なことがあります。どの子も全力で生まれてきます。そして成長していく権利があります。発達の遅れのないお子さんもたくさんいます。継続的発達評価と支援介入が大切です。

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