小児疾患集

一般小児科診療をご希望の方 早期新生児期

感動の日、母と子に感謝(😿)ですね。生まれてから日齢7までをさします。
呼吸、哺乳、消化、排便、ゲップ、泣くこと、手足を動かすことがお仕事です。

① 多呼吸

生まれたての赤ちゃんは睡眠・覚醒の周期によって呼吸の速さや深さが変化します。
哺乳後であったり便秘であったり、排気(ゲップ)がうまくできなかったりすると、おなかが張り、それだけで、呼吸が浅くなり多呼吸になったりします。周囲の環境温度にも影響をうけます。

本人がどのような状況なのかしっかり見守り、それでもいつもより体温が高いままであったり、泣き声や手足を動かす力、哺乳する力が弱いなど、気になることがあればまずは電話で相談してみましょう。この時期の感染症は一分一秒を治療までに争います。夜中や休日をかかわらず、異変を感じたら躊躇せず医療機関への受診が必要です。

② 哺乳不良・嘔吐

分娩出生の外部環境への適応は個体差があります。また、赤ちゃんによっては未熟性や身体的ストレスがかかっていることがあります。哺乳は400m全力疾走するくらい体力がいります。初期に哺乳ができない原因が何なのか、少し待ったら飲めるようになるのか、新生児集中治療介入が必要なのか、産院のスタッフに評価してもらう必要があります。活気、呼吸状態、腹部膨満、吐物の性状、排便・排尿の状態などを観察しています。

③ 黄疸

赤ちゃんはおなかの中にいるときの酸素運搬システムのヘモグロビンの構造が大人とは違います。

出生後はその運搬システムの変化と母体から独立した一個体として生きていく変化にともない色々な細胞処理が行われます。また栄養を腸管から吸収しはじめます。腸管や肝臓の機能・血液循環もまだ未熟なため黄疸の原因物質を処理するのが遅くなります。どの赤ちゃんも黄疸はでてきます。

黄疸は全てが異常ではありませんが、生後48時間以内に急激に原因物質が増える(早発黄疸)では原因となる病気が隠れていることや、脳神経系に悪さをすることがあります。皮膚や血液中の黄疸の状態を評価し、必要があれば新生児治療ができる施設での治療が必要となります。

出産した産院でしっかりと問題がないか評価してもらいましょう。

④ 発熱

この時期の『真の発熱』は評価・治療介入が速やかに必要です。多くは出生前や分娩時に原因があることが多いです。発熱の程度によって重症度は予測できません。微熱でも重症なことがあります。
いつもと何かが違う、具合の悪さが明らかになる前に、なんとなく元気ではないことに気が付くことが大切です。
夜間や休日に関わらず医療機関に相談しましょう。

⑤ 鼻漏、鼻閉、咳

周囲に感冒症状が2週間以内にあるかまずは確認してみましょう。お母さんからの抗体で感染予防効果はありますが、たかが風邪、されど風邪です。鼻呼吸のため、哺乳ができなくなることがあります。
気道の開通、吸入・吸引、腹部膨満のコントロールが必要です。原因となる感染症の種類によっては入院が必要となることがあります。非感染性の鼻閉や咳、喘鳴もあります。どのような状態なのか、小児科へ相談しましょう。

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